コーヒー屋のブログですがコーヒーとは関係ないので興味ない人は読まないでください。
キングコング西野亮廣さんのクラウドファンディングの支援額、支援者数が歴代で一位になりました。
えー、自家焙煎珈琲店ケディバシュカンの髭マスターです。
ちょっとコーヒーのこととは関係ないお話を。
冒頭の西野さんですが、なんのことだい?という方もいるでしょう。
この方は漫才師でお笑いの人というのが世間一般の認識だと思います。
僕もその認識でした。
しかも観たのはテレビで随分前の話で、正直好きなお笑いというわけではありませんでした。
しかしここ数年の活動がちょくちょくSNSであがってきます。
しばしばあがってきます。
この人、気になる。
そう、気になるのです。
しかしおおっぴろげにフェイスブックで「いいね」とか押して、他の人に「ファンなんだね」とか思われるのもなんか嫌だったのでこっそり見ておりました。
なにがそんなに気になるかっていうと、西野さんの考え方が、ものすごく自分たちの店の作り方と似ているからです。
例えば西野さんは、ほかの人が右に行ったら左にいく。みんながやってるから違うことをするという考え。
みんなと同じことをする。
これは、戦後の高度成長期を支えた日本人の共通の意識であったものが脈々と現代まで引き継がれている考え方だとも言われておりますが、
しかしこれにはいつも僕らは疑問を感じ、そしてできるだけ違う方向に行きたいと思っている。
例えば、壁が白いカフェが多いから、自分の店は緑とピンクと紫。
パスタが人気があれば僕らは鉄板ナポリタンや生姜焼き定食とか。
しかし当然この道は険しい。多くの人が望んでいるものを選ばないから。
しかしそれこそが、脱サラし店を持った自分たちだけが持てる拘りだと思うのです。
理想と、経営という現実との狭間で揺れ動きながら、たまには生きてくために現実に摺り寄せながら日々生きております。
そして西野さんは肩書きがよく変わる。
それは、西野さんの「芸人」というものの捉え方が独特だから。
彼はひな壇をやめ、テレビの出演を減らし、絵本を描いた。
芸人仲間からは「芸人なのになんで絵本なんか描いてるの」と揶揄されながら。
しかし彼の芸人の定義は「生き様」なのだ。
急にサラリーマン辞めて大道芸人になる。お笑いやめてブロードウェイを目指す。
普通の人がやらないであろうことをやっちゃうのが「芸人」で、漫才やったりひな壇やるだけが芸人ではないのだ。
そしてこれは僕らもずっと考えていたこと。
コーヒー屋だからってコーヒーのことだけやるのはいやだった。
サイケデリックナイトもやったしマイノリティづくし祭りもやってるし、アイリッシュもやってるし、お客さんの変な持ち込み企画もやるし音楽祭もやる。
しまいには、落語をやる機会があってそれ以来ハマって今では落語家大橋亭トリオもやってます。
実際オープン当初は「何屋なの?」とよく言われました。
今は落語やってるのを見て「もっとコーヒーやれよ」と思ってる人もいるでしょう。
でもこれは闇雲にやってるわけじゃなくて、自分たちの個性でもってお店のことを好きになって欲しいという願いでもあるのです。
あと、落語は寝る時間を削ったり余暇を削ったりしてやっているのでご心配なく。
そして今回の絵本、「えんとつ町のプペル」。
これのなにがすごいかというと、今まで誰もやってない、絵本を分業制で作ったこと。
この発想。
誰かがやってるからとか、今までそうだったから、とかそういうのじゃなくて、大事なのは「誰もやってないことに挑戦する」ことだと思うのです。
みんながやってることを断つことで見えてくるものがあるし、そこから新しい発想が生まれる。
今回僕は、この西野さんの考え方を、自分の周りにいる人に聴いて欲しいと思いパトロンになりました。
何かを始めたいと思ってる人や、面白いことをしたいと思ってる人に。
あと、僕と同じように世の中のマジョリティーに立ち向かうマイノリティーな人にもぜひ。
ということで12月19日(月)19時から、場所は名古屋の栄にありますアパートメントストアーさんにてトークショーを行います。
そして今回はなんと、名古屋のアイリッシュシーンを引っ張る小松大&山本哲也のライブもあるスペシャルプログラム。
ステンドグラスのsunpolkaさんにはステージを彩っていただき、後半にはアイリッシュセッションも予定しております。
軽食も付き、先着100名様には「えんとつ町のプペル」もプレゼント。
ご予約は、0569-89-9578(ケディバシュカン)
052-253-5480(アパートメントストアー)
どちらでもオッケーです。フェイスブックのメッセージでも、メールでもオッケー。お名前と人数とお電話番号をお忘れなく。
浮かれ気分の12月。ぜひご一緒に浮かれませんか?