kediと小学生の心温まる話。たまにはこんなkediもいいのではないかと思うので、気に入ったらシェアです。
いやー
今の小学生のチャレンジ精神は
頭が下がるものがありまして。
今日の夕方
おそらく年の頃は小学五年生あたりの女子が二人
ご来店です。
イヤリングに指輪、目尻にはアイライン
どんなにおしゃれをしても隠しきれない小学生感。
ま、そりゃそうですね。
でも、その大人意識感がとてもかわいらしかったですねー。
それで、決まったら声をおかけくださいねーの声をかけ退散し
しばらく待っているもの、中々声がかからず
ケーキのショーケースを何度も見たり
あれやこれや思案している御様子でして
わたしたちに声の届きにくい席でもあるので
こちらから決まったかどうかのお声をかけに席まで。
そしたらば
『苺のタルト一つください。』
以上。
あ...。
kediとしましては
来店したからには4歳以上の方はお一人様1オーダーはお願いしておりまして
しかも
ケーキは1オーダーになりませんので
ケーキを頼むのならドリンクと一緒でお願いしております。
で、この場合、どちらもクリアしておりません。
ここでお店の人間としてどうするか?
オーダーの仕方は間違っているとは言えども
こんな小学生女子二人が大人でも勇気がいると言われるここkediへ
恐る恐る入ってきた勇気をかって
ここは大目に見てにっこりスマイルで
『はい、ありがとうございます。お待ちくださいませ♥』
と、すすっと去り、ケーキと、ここは親切に一個のケーキに対して
二つのフォークを付け、挙句の果てに
小皿までつけてあげ、帰りのレジでは
『お客様たちがおいくつですか?
え?!小学生ですか!
すごいですね!
大人でもまだお越しになってくださらないご近所の方がいらっしゃいますのに
それはそれは
ありがとうございます!またお越し下さいね♥!』
と、このわたしが言うと思ったら大間違いです。
このやりとり全て、架空です。
実際わたしは、彼女たちを子供扱い致しませんでした。
なぜなら、そもそもここは大人の場所ですので
大人のルールに従ってもらいました。
それは、来てはいけないということではありません。
学校の規則がどうなっているかはわかりませんが
kediは健全な場所です。
為になる本もたくさんあります。
よって、小学生だろうと中学生だろうと
お越しいただいたからには大事なお客様でありますし
こちらが大事にする代わりにこちらのルールに従っていただきたいので
kediでは、一人ワンオーダーは必ずということ
ケーキはワンオーダーにはならないこと
この場合だと、ケーキが食べたいのであればあとは
二つドリンクをとっていただきたいことをきちんと説明をし
更にわたしは一方の女子が小銭を数えていることを確認したので
『お小遣いは足りますでしょうか?』
と、確認をしたところ彼女は
『はい。』
と、返答したため、kediルールでオーダーをしていただきました。
とはいえ、不安です。
お小遣いは本当に足りるのでしょうか?
なので、わたしはかっちゃんに
『彼女たちもう大きい子だろうからお金の勘定はわかるだろうが
もしかして足りなかった場合は
お名前と電話番号を聞いた上で今日は帰ってもらおうね』
と、話し合い、彼女たちがやがて帰るのを仕事をしながら待っていた。
そして、お会計。
予感が的中。
一人の彼女が小銭を握り締めて
『あのー...お金が足りないので...』
わたしはレジで
『では、いくらお持ちでしょうか?』
と、受け取ったらば、330円足りないのです。
では、予定通り
『では、今日は仕方がありませんので
お名前とお電話番号をお聞きしてもいいですか?
次回お越しの時に持ってきてくださいませ。』
と、伝えたところ彼女は
『あのー...今から取りに行ってきます。
わたしが残るので。』
どうやら、人質作戦ということでした。
わたしは感心しました。
どこでその知識を身につけたのか?
なので、わたしとしてはそんな話の早いことはないので
『そうですか!ではお気をつけてお戻りくださいね。』
と、見送り、お友達は去って行きました。
そして事なきを得たのですが
kediへ来るだけならまだしも
こんなハプニングさえもやってのけたこの彼女たち。
わたしは、他人の子ながら
目頭が熱くなるのを抑えられなくなりました。