日本で一番美味しいタルトタタンと言っていただきました。
曇りな一日の始まり。明日は雨でしょうか。
はい、先週から今シーズンのタルトタタンが始まっておりまして好評でございます。
そんな中昨日、フランスからお客様がみえまして、まずはコーヒーを。
どんなものがお好みですか?と聞くと強いのが良い、とおっしゃられましたのでここはケディで一番深煎りのスマトラを。
さらにエスプレッソをよく飲むフランス、ここはケディオープン当初の味、コーヒー粉30gの濃厚クラシックヴァージョンで迎え撃ちます。
無事美味しい、をいただきましたところで、このチャンスを掴むべくタタンをお勧めします。
髭眼鏡「フランスと言えばタルトタタンでしょう?うちの自慢のタルトタタン、いかがですか。」
フランス「オー!タルトタタン!イタダキマス!」
タタンを皿に乗せ、つ、とホイップを添えます。シナモンを軽く振り、彩りにミントとピンクペッパーを。
そしてフランスの前へ。
フランス「オイシイデス!」
髭眼鏡「日本で一番美味しいですか?」
フランス「ハイ」
と、こんな流れで見事日本で一番美味しいタルトタタンの称号をフランス人トニーからいただいたわけです。
ありがとうございます。
ぜひお試しあれ。
えー、最近観た映画。
「父、パードレ・パドローネ」
1977年のイタリア映画。
父の羊飼いの仕事を手伝う為小学生をすぐ退学させられ、20歳まで字が書けなかった青年が言語学者になるという物語。
ガヴィーノ・レッダの自伝を映画化したものである。
いやー、いいですね。好きです。
淡々と日常が語られる。厳しい父、従うしかない少年。
今では忘れられてしまった親子の関係。
貧しいが故に厳しくなってしまう父と、 逃げ出す術を知らない少年の歯がゆさ。
こんな風景は僕の小さな頃は当たり前にありましたが、豊かになってしまった現代ではありえない世界観です。
厳しすぎるのはよくない。しかし当たり前の躾すらできないが故に甘えに甘えた現状がある。
自分に当てはめて考えると、父は厳しかったけどそれでも愛してた。親ってのはそういうものじゃないかなあと思います。
まあ映画としては特に大きな波もありませんが、シュールな映像が胸に残ります。特に蛇のシーンが好き。
なかなかどんな風に良かったかと言語化するのが苦手ではありますが、このあたりのボキャブラリーも落語のために磨いていかないと。
そんな感じで最終的には落語。