コーヒーの小話が要らない方は読み飛ばしてください。コーヒー屋のブログではありますけども。
なかなかカラッと晴れませんが、9月って毎年こんな感じでしたでしょうか。
コーヒーの話。
今日もコーヒーを焙煎しました。
コーヒー好きな方は焙煎と聞いて「ああ、焙煎ね。」となりますが、よくわからない方のために少し。
「焙煎」とは簡単に言えば、生のままでは固く味気ないコーヒー豆を、加熱することで香りやコーヒーらしい味わいを引き出すことです。
昔は生で食したり、煮出してスープにしていたようですが、焙煎するようになってから嗜好品として広く飲まれるようになったようです。
焙煎は要するに生豆を加熱することですから、フライパンや手網でもできます。
ただ煎りムラが出たり、チャフと呼ばれる薄皮が舞ったりとなかなか大変ですが。
でも実際はただ加熱すれば良いというわけではなく、豆の個性に合わせたり、自分のイメージする味わいになるように焙煎度を調整します。
ケディではハイロースト、シティロースト、フレンチローストの焙煎度がありますが、どんな風に判断するのかその焙煎度を、となりますよね。ならない?
ならない人は読み飛ばしていただいて、続けますと、コーヒーは加熱していくと、170~180度前後で最初の「ハゼ」が起きます。
ハゼとは、豆の温度が上昇し内部で炭酸ガスが発生し、その圧力に耐えられなくなりガスが放出されるときに鳴る「パチパチ」という現象のこと。
3分程度で第一のハゼがおわり、さらに200度を越えてくると2度目のハゼが起こります。
基本的には豆の焼き色と、この1度目と2度目のハゼのどのタイミングで煎り止めるか、で焙煎度を判断します。
これは焙煎する人で多少の差はありますが、ケディでは一度目のハゼが終わり、2度目のハゼが始まる前をハイローストとしています。
シティローストは2度目のハゼが始まりから数秒、フレンチは2度目のハゼに入って40秒程度でしょうか、ハゼ音が大きくなってくるところです。
と、こんな感じで日々焙煎しているわけですけども、こんなこともちょっぴりご理解いただければコーヒーのことがもっと好きになるんじゃないでしょうか。
暮らしのワンポイントアドバイスでした。
えー、僕の好きなことわざで、「燕雀いずくんぞ鴻鵠の志を知らんや」というのがあります。
皆様意味は分かってると思いますが、一応説明しますと、燕雀はつばめやすずめなどの小鳥。鴻鵠はおおとりやコウノトリのような大きな鳥。
小鳥には大きな鳥の志はわからない、ということ。つまり小人物は大人物の心の中は知り得ないというたとえ。
とかく僕らは誰かの言うことを否定しがち。
なにかとてつもないことを言ってる人がいれば「そんなの無理でしょ。」とか。
でもそれって、言ってる人のことをどれだけ知っているのか。どれだけ理解しているのか。そして自分がそれを否定しちゃえる程の器を持っているのか。
自分もよくありました。「ありました」って過去形で言ってますが、今だって全然言わないとは言えない。
でも、お店を始めていろんな人と出会って、いろんなことを経験することで、簡単に人のことを否定してはいけない、ということがわかってきた。
まさしくことわざ通りで、僕みたいな小さな人間には到底理解できない領域で物事を考えている人ってのはいる。
実際言ったとおりに実行しちゃう人も見てるし、また落語なんかでも、自分でやってみてその難しさを体験することで、改めてプロの凄さを知ったり。
まあでもホントに言ってるだけの浅い人もいますけどね、たまに。
そんなわけで、ちょっと見方を変えると違う景色が見えたりします。
なにか言う前にやってみる。否定する前に自分を見直してみる。
そうすれば知らないうちにかいてる恥も少なくなってくるでしょう。
その為には自分の付き合う人を選ぶ必要がある。自分よりももっともっと意識の高い人に近づいていく。
その人が自分を認めてくれるまで自分を高める努力をする。そうすればどんどん人生が楽しい方向へ変わっていくはず。
パンは型が小さければその大きさに。型が大きければその大きさに。
自分の大きさを決めるのは、まぎれもなく自分なのです。
なんだかインチキくさい自己啓発本みたいになってきたのでこの辺で。
今もっとも面白いニシノアキヒロさんのトークショーでもきっとこんなような話が聞けると思います。
詳細でるまでしばし楽しみにお待ちください。
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