夜中に一人でブログ書いてるとなんとなくセンチになってくるのはなぜでしょう。
只今0時15分。
夕方六時に店を閉め、仕込みをする。
妻は明日のための買い物に行った。
出かけたい用事があったけれど、まずは明日のことだ。
明日は朝早いから、今日のうちにコーヒーの焙煎もしておかないと。
タルトの生地を作り、冷蔵庫に寝かせ、焙煎をする。
まずはブラジル。
焙煎度はシティだから、2ハゼに入ったところで煎り止める。
煎り上がったコーヒー豆が、熱を放出するためにぐるぐる回っている。
冷めたところでザルにあけ、欠点豆をはじく。
未熟豆、貝がら豆、それから欠けた豆・・・。
次はエルサルバドル。
焙煎度はハイロースト。2ハゼ前で煎り止め。
同じようにはじく・・。はじく・・・。はじく・・・・。
次はコロンビアをと繰り返し。そのまた次は・・・・。
焙煎を終えて、ちょっとお使いに行って、お風呂に入る。
お酒は・・・・呑まずに落語の練習。
妻は2階でパソコン仕事。
その横で、
『アニキ!アニキ!大変だよ!大変!』
『うるせえな大変大変て。一体なにが大変なんだよ!』
『いや、それがね・・・・』
なんて具合に騒ぎ立てて、タイピングの邪魔になっちゃいけないので1階で。
少し冷えるので、コーヒーを淹れる。
ブラジルを30g。中挽きの、ほんのちょっぴり粗めで240ccをマグカップで。
ブラジル特有の、少しざらっとした質感。しっかりしたコクと、柔らかい甘みが喉元から体全体に染み渡ります。
落語を演じるのはとても楽しい。だけど覚えるまでがしんどい。
俺はコーヒー屋だぞ。なんて言葉が時折頭をかすめる。
しかし落語やってコーヒー淹れるやつがいたら結構面白いよね。
それだけでひたすら噺を覚える。
土曜日の夜に、なにも考えずに遊びたいなと思いつつ、まだ自分には早い。
『俺たちみたいな雑草はさあ、人様が寝てるうちから物事始めないとな、同じスタートラインに立てやしないのよ。』
新作落語「ある瞬間。」で出てくるこの言葉は、まさに自分の言葉。
『何もないところに生まれちまって、おぎゃあと生まれたときから周回遅れ。』
人はそれぞれバックボーンが違う。
生まれる時に、どこに生まれるかなんて選べないわけで。
周りを見て自分の無力さにどうしようもなく落ち込むこともある。
でもそうじゃなくて、今までの自分だからこそ出来ることや、感じることがあるはず。
そう、そんな僕らにとっては、好きなことを仕事に出来ているだけで、もう十分に幸せなのです。
なんてことを書きながら時計を見ると1時16分。
もう寝ないとね。
てなわけで、日曜日。
ケディのモーニングはホントにオススメ。自分が客になりたいくらい。
まあ、モーニングだけじゃなく、一日通してですが。
ぜひぜひお越し下さいませ。