かっちゃんヒットを飛ばすの巻。←珍しくちゃんと題名っぽい。
『奥のソファのお客様
マネのオランピアみたいな座り方しとる』
かっちゃんがそう耳打ちするのです。
わたしはパッとその絵が思い浮かばなかったのですが
きっとマネの絵画に似ているのでしょうと思いながらも
その博識をひけらかした表現をあえて用いるあたりが
おかしくっておかしくって
笑いが止まらなくて。
で、落ち着いてから検索して見てみると
確かになるほどだったのです。
その絵画
わたしも知っており
なんなら
その横の背景の暗闇に紛れそうに描いてある黒猫の印象が強くて
(逆に言えばわたしのその記憶力の方がすごいかもしれないが)
女性が横たわった絵としか据えていなかったため
日常生活においてなにかを
マネのオランピアだねなどと
すっと出るその瞬発力に嫉妬を覚えました。
彼は一時期絵画に凝ったことがあり
あの絵が見れるよ!東京で!
などと、鼻息荒く言われ
興味もないのに一緒に見に行った記憶があるので
その時の知識なのだろう。
わたしといえば
ムンクと山下清と岡本太郎しか興味がないので
チンプンカンプンだったけど。
今朝のこの彼とのやり取りで思ったのは
なんかこれって
みうらじゅんぽくない?ってことである。
わたしはみうらじゅん氏が好きだ。
常にみうらじゅん氏に関して追い掛け回すほどではないが
みうらじゅん氏の名前が出たら
その企画は内容を詳しく知らずとも
間違いがないことを意味するとさえ胸を張れるほど
みうらじゅん氏に関しては
一切の疑いなどない。
以前
みうらじゅん氏のトークショーに行くために彼に有給をとってもらったくらい
好きだ。←くどい。
この人は驚く程の博識者で
しかもこの人のすごいところは
知識をやたらひけらかすだけではなく
知識を会話に混ぜ込むことの絶妙さがたまらないと
わたしは解釈している。
今日のかっちゃんみたいに。
そうすることによってこちらに何が生まれるかというと
それは
興味のなかった分野に目を向けさせてくれるのだ。
そんなもの生きる上で必要ないとバッサリ切り捨てるところを
余すところなく一旦取り入れ
自分なりに調理して
最高の料理を提供してくれる。
これはもう
サブカル界の名料理長といっても過言ではない。
そんなわたしの尊敬するみうらじゅん氏がオーバーラップするほどの
比喩をさらりとやってのけたかっちゃんは
今日
誕生日。
おめでとうございます。