GW(ジーダブ)スタート。
皆様にとってはついに来ましたGW、と言ったところでしょうか。
どこかの空港では3万人が旅立ったそうでございますがまだまだこれから増えるのでしょう。
皆様のお休みに働くのが僕たちサービス業の宿命。悲しくなんてありません。多少羨ましいだけ。
そんなわけでケディはいつも通り営業しております。
今日は苺とキウイとバナナのミルクレープがお薦め。他にもいろいろございます。
今日は異常に風が強い。お外での遊戯はなかなか厳しい。このフローチャートの最後はもちろんケディでお願いします。
独り言。
テレビはあまり観ませんが、少しは観てます。
今の楽しみは真田丸、ジョジョ、そしてタモリ倶楽部。
で、読んだ本が「タモリと戦後ニッポン」。
ちょうど戦争が終わった年に産まれたタモリを追いながら、戦後ニッポンの歩みを振り返る一冊。
今ではマニアなおっさんというイメージのタモリであるが、デビュー当時は毒舌キャラで売れっ子だったようでその時代は知らずにおりまし
た。その辺りの紹介から昼の顔になるまでを描きながら、当時の日本の文化や著名人との交流も知れてなかなか面白かった。
一番印象に残ったのはタモリが行きつけだったバー「ジャックと豆の木」の話。
いろいろ出てくるんですが「全日本冷やし中華愛好会」のくだり。
ジャズピアニストの山下洋輔さんがある冬の日、蕎麦屋で冷やし中華を注文。しかし冬なのでない。
そのことに怒った山下さんはこの”理不尽な状況”と戦うべく「全冷中」結成を仲間内に発表。
すぐさま「ジャック」の常連客にリアクションが起こる。
ジャックの常連客の一人、奥成達さんは「冬に食わせろというだけでは主婦連と同じだ。革命運動にするにはもっと深い思索が必要だ。」
というわけで思想的リーダーとして全冷中を引っ張っていく。
ジャックの常連、赤塚不二夫や筒井康隆など著名人も続々と加わり、会報『冷やし中華』も発行される。
その第一号では評論家平岡正明氏による「冷やし中華トコロテン説」に対し、奥成達が「冷やし中華バビロニア説」を発表。
以後しばらく両者の間で論争が戦わされる。世に言う「バビテン論争」である。
ちなみに奥成が冷やし中華の起源を世界最古の文明の発祥地であるバビロニアにしたのは、「その東のインドには釈迦がいるし、
西のエルサレムにはキリストがいるから打って付け」という強引な理由だったが、その後山下洋輔がヨーロッパでの演奏旅行中にドイツで
ソーセージに酢味の強調されたタレのたっぷりかかったヴルスト・ザラートというサラダを発見し、これこそバビロニアから西に
「原冷やし中華のタレ」が伝えられた痕跡だと結論づけられるなど、バビロニア説は思いがけず立証されていくことになる。
とまあこんな感じで大の大人が集まってバカバカしいことで遊んでいたという話を読んでとにかく羨ましいと思ってしまった僕は
どこへ向かっているのかという話は一旦置いといて、なんていうかこんな風に日常を彩る遊びを自ら生み出していくということに
とても感銘を受けてしまうのです。
よく言ってますが、今の世の中は娯楽が多すぎてつまらない。
日常なんて想像力とペンがあればどこまでも面白く出来るわけで、娯楽なんて高いお金払って提供される必要はない。
みんなが行くからとか流行ってるからなんて理由は思考停止の最たるものです。
ケディはコーヒー屋でありながら、そんな楽しいことを考える人を応援したい付加価値の店です。
なにか形にしたいことがあればどんどんご相談ください。できるだけ叶えられるよう頑張ります。
そして自分自身、こんなくだらない遊びをいつもなにか考えながら生きたいと思っております。
ちなみに全冷中の運動は一般にも拡がり、全国大会として冷やし中華祭りが開催されたようです。すごい。
そんなわけで、10連休の人も飛び石連休の人も、ここ常滑でお待ちしております。